坐骨神経痛の分類

今日は大まかに坐骨神経痛を分類して述べて行きます。

まず坐骨神経痛についてですが、臀部周囲の問題としては股関節のズレや股関節の亜脱臼、背骨の障害では腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、脊柱管狭窄症などで発症する腰から足にかけて痛みやしびれを伴う症状を指します
坐骨神経痛のイラスト
股関節のズレや亜脱臼では股関節の位置により痛みやしびれが著しく変化しますが、横向きで抱き枕を股に挟んで、膝と股関節を少し曲げた状態で寝ると比較的症状が落ち着きます。

痛みやしびれを感じるのは臀部から足にかけての外側が多く、お尻を片側に振った状態で片脚に荷重して立つ人や、横向きでベッドに寝た時に上の脚をベッドの下に出して寝る方なんかに多く見られます。

片側に飛び出した腰椎椎間板ヘルニアでは片脚に痛みやしびれをきたす事が多く、痛む側とは逆側に上半身を傾ける疼痛性側彎と呼ばれる姿勢を無意識にとります。椎間板の弾力が保たれていて外にとび出しやすい20~30代に発症しやすいのが特徴で、力仕事の方や長距離ドライバーの方に多くみられます。

雪国である札幌市は雪かきをする事が生活の一部で、運転時冬道は渋滞するので、腰椎椎間板ヘルニアが起きやすい環境と言えるかもしれません。

腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎すべり症では腰を反らせる事で痛みやしびれが増す事が多いのが特徴で、腰部脊柱管狭窄所ではより脊柱管を狭くする形になり、腰椎分離症やすべり症ではより分離、すべり現象を助長する形になります。しびれの範囲は圧迫部分により様々で、両脚にしびれを訴える方もいらっしゃいます。

どちらも骨盤の前傾(骨盤の前側が下に傾く)が原因の一つですのでそこを正常の向きに戻さなければ解決は望めません。