腰痛を引き起こす環境

ここでは腰痛を引き起こす環境について説明して行きます。

知らない方も多いと思いますが、姿勢として腰への負荷が一番強くかかるのが座り姿勢で、立っている時の1.5倍近くの負荷がかかります。そのため、アイテムとして重要になってくるのが椅子です。

座っている時、背骨を正しい位置で保つためにも座面にある程度の硬さが必要ですが、ソファーなど柔らかい椅子に座ってしまうと、お尻が沈み込み、骨盤を歪ませてしまいます。本来脚の付け根付近にある坐骨という骨が座面に当たるのが理想ですが、ソファーなど座面が沈み込む椅子ですと尾?骨が座面に当たってしまいます。結果としてその上に連なる腰骨も歪むので、腰痛を増大させる一因になります。

座っている姿勢程の負荷はかかりませんが、人生の約三分の一の時間を使うと言われる睡眠も腰痛に大きな影響を与えます。よって、寝姿勢、寝具が重要になってきます。黄色人種など筋骨格が硬めの人種は代々硬めの寝具(畳に敷き布団など)で睡眠を取ってきましたので、ベッドなど沈み込む寝具は身体に合いません。例えばお尻と足では重さが違いますが、寝具がベッドのように柔らかくなると、お尻と足の沈み込み方により大きな差を生じさせるように、骨格の歪み幅を増大させ、腰痛を進行させるリスクが伴います。中には「ベッドの方が楽!」という方もいますが、そのような方は沈み込みによる身体の歪みが定着してしまった方で、本来の硬めの寝具に適応出来なくなってしまった状態です。

気候の違いも腰痛を引き起こす要因になります。札幌市は雪国であり、南の地域より気温が低いのは言う迄もありません。気温が下がると筋肉は緊張し、血流も悪くなってしまいます。秋、冬に気温が下がる割に夏は気温が30℃を超える事もあるので、身体の浅層と深層で筋肉の硬さにギャップが生じる時期があり、急性腰痛を引き起こしやすい要因になっています。

また、札幌市では路面も凍結するので、転倒防止のためすり足で歩きます。これにより、脚の筋肉が偏った使い方になり、緊張するため衝撃が緩衝出来なくなり、負荷がダイレクトに臀部、腰にかかる様になります。

その他、タイヤ交換、雪かきなど腰への負担が大きい作業も時期的に重なるので、気候や環境的にも腰痛が多い地域と言えるかもしれません。