ギックリ腰
経験した事がある方は忘れもしない痛みだと思いますが、”魔女の一撃”に例えられる様に瞬間的にグキッ、ズキッと腰に激痛が走り発症します。
症状としては動かすと激痛が走るので、
- 歩けない(トイレ行けない)
- かがめない(くつ下履けない)
- 反らせない(うがい出来ない)
- 寝返り出来ない
等、とにかく日常生活に支障をきたすので、重症度によっては介護なしではいられません。
姿勢や骨格が歪む事で発症しますが、その原因は
- 筋肉の疲労(特に同じ筋肉ばかりの酷使)
- 筋力低下、筋バランス異常
- 栄養不足、栄養過多
- 体温のギャップ(浅部と深部の筋肉の温度差)
他にも栄養や、体温の問題でも体は歪みます。
細かい原因をあげるとまだありますが、大方こんな感じです。
一般に重い物を持つ際にギックリになると思われがちですが、当院の患者さんのこんなエピソードがあります。
筋力トレーニングとして150kgのバーベルをかついでのスクワットをしていたAさん。
何事もなくトレーニングを終え帰宅し、部屋で掃除機をかけていたその時でした。
“ズキッ!”やってしまいました。ギックリ腰。
そうなんです。上記原因1~4にプラスして気が抜けている時、考え事をしている時に何気に動いた時に発症しやすいんです。
150kgかつぐ人が掃除機程度の負荷でも傷めちゃうんです。
気が抜けていると、眠ったままの筋肉が多くなるので、支えがきかなくなり傷めやすくなります。
Aさんは上記原因1と2の筋肉疲労と筋バランス異常があったにしても、ハンマー投げ選手のように叫びながら掃除機をかけていたら、筋肉が目覚めおそらく一時的にギックリ腰は免れたかもしれません。
予防としては
- 疲労を溜めない(質の良い睡眠)
- 栄養バランス
- 適度な運動(スポーツに限りません)
- 通年体温管理
- 良い姿勢を保つ
ギックリ腰以外にも健康のため重要な事なので意識してみて下さい。