スポーツ活動における腰痛

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スポーツ活動における腰痛についての説明をして行きます。

それぞれの競技により、姿勢、動作、酷使する筋肉が違っていますので、腰痛を引き起こす理由もさまざまです。

スポーツ活動における腰痛の原因の一つにオーバーユース(使い過ぎ)がありますが、単純に使い過ぎが問題と言うよりは、酷使する筋肉が偏るため筋バランス異常が起きる事にあります。

例えば大腿部の前側にある大腿四頭筋を酷使した場合、筋肉が収縮するので膝のお皿は上(頭方)にずれてしまい、立っている状態で足が地面に対し前側に荷重するバランス異常が起きやすくなります。

このように大腿四頭筋が過剰に縮まった結果、大腿後面や臀部、腰の筋肉は伸ばされる傾向にありますので、腰痛を引き起こしやすくなります。

腰とは離れた部位の怪我やスポーツ障害が起因して腰痛が起きる事もあります。

足首を捻挫した場合では、痛みを伴う期間中患部をかばう様に反対側の足に体重をかけるので、筋肉の左右バランスが狂い、片側性の腰痛が出る事があります。

捻挫により損傷した靭帯が修復されても足首の歪みがそのままでは、足と地面との接地面は外側荷重のままなので、脚の内側の筋肉が上手に使えなくなり、足から臀部にかけての外側の筋肉に過剰な負荷がかかるようになります。

そのため、地球の重力によりかかる負荷を下半身で分散出来なくなるため、その分の負荷を身体の腰から上で受けるようになり、腰痛が出やすくなってしまいます。

以前札幌市で行われた陸上のインターハイ予選にトレナー活動として行った事がありました。「腰が痛い。」と言うので診てみると、かなりの重症だったので試合を終えた後だと思いきやまだ一試合も出てないとの事に驚きでした。

いろんな事情があるにしても大事な試合に重度の腰痛を抱えながらでるなんて…。

学生のうちに選手生命が絶たれてしまわぬよう、指導環境がもっと良くなってほしいとつくづく思った体験でした。