近年における子供の腰痛の原因

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ここでは子供の腰痛について説明して行きます。

近年子供の腰痛が増加傾向にあります。以前はスポーツでのオーバーユース(使い過ぎによる筋肉疲労、疲労骨折)が代表的な原因でしたが、それ以外の理由による腰痛が増えつつあります。

近年の子供の腰痛の一つに筋力不足があげられます。テレビゲームやスマホの普及や屋外でのびのびと遊べる環境が減少している(地域差はありますが札幌市などの都心ではその傾向にあります。)ためか、屋外で身体を動かして遊ぶ事が減少してきています。

その結果筋力低下を招き、紫外線に浴びる機会も減るのでビタミンDが合成されず、身体の枠組みを作る骨も脆くなります。そのため重力に抗して自分の身体を支える力も弱くなるので、腰痛を訴える子供が多くなります。

テレビゲームやスマホ、パソコンの普及は筋力低下を招くだけでなく、不良姿勢も作り込んでしまいます。画面を覗き込む動作や、同じ姿勢での長時間の操作が猫背や血行不良の引き金になり、腰痛のリスクを高めます。

筋力低下という意味では現代の生活環境や生活習慣も腰痛に影響しています。

西洋文化に生活様式が変わったために今では行われない事が増えて来ました。和式トイレが洋式トイレになった事で、膝を屈伸する機会が減った事。床の雑巾がけや布団の上げ下ろしをする機会が減った事も筋力低下を招く原因になっています。

栄養状態も子供の腰痛に深く関わっています。筋力や骨の強さが腰痛に影響している事は先に説明して来ましたが、いくら運動をしてもその筋肉や骨を作るための栄養状態が悪ければ元も子もありません。

現代の子供が食べるおやつは、糖質、脂質過多でタンパク質やカルシウムに乏しい食品が多くなっています。

また、化学肥料や収穫の効率化による人工栽培のためなど、土壌が昔よりもやせてきているので、野菜の栄養価が五分の一から半分位に減少してきています。それら食の環境も子供の腰痛に少なからず影響を与えていると思われます。